野菜のレストラン

お野菜、たしなんでる??農家の台所という野菜のレストランで働く「野菜のお兄さん」いたるが紹介していく、野菜・接客・健康の話!

フランスから来た子猫ちゃん

はじめまして、いたると申します。

 

新宿の野菜のレストランで接客業をしています。

もっと接客の質を上げたいなぁ、英語も喋られるようになりたいな、少しお金も稼ぎたいという諸々の理由から、民泊をははじめてみました。

そしてこの春からヤるサロンというブロガーの方が運営するオンラインサロンというものにも参加しています。サロンに入ってすぐは全くブログに興味がなかったのですが、周りの話題がブログ8割という環境、そしてやる気に満ちたアクションアニマルの集団なので、おのずと意識がブログや新しいことに向かいこうしてブログを立ちげてみた、というわけです。

私の毎日はというと、午前9時半から23時半まで、途中1.5時間の休憩を挟みつつ、つまり1日12.5時間、お店で働いています(えてして23時半で終わらないこともしばしばですが)。そして、今現在、この時間内で質を上げることに限界を感じていました。「量をこなさないと質は上がらない」という考え方があります。「1万時間の法則」というものもあります。であれば、「家に帰ってからさらに接客をするとしたら、どうなるだろう??」少し過酷な発想が浮かんでしまいました。

 

という訳で、帰ってから朝まで民泊をやってます。24時間接客です。

 

という訳でここでお話しするのは、ほとんどアジア圏から来ていたゲストたちだったのですが、初めて欧米圏から来てくれたゲストの話です。 

 

ではでは、早速行ってみましょう。

 

欧米圏からこんにちわ

これまできた彼らはアジア圏からだった。英語も拙いものどうし、緊張もせず話ができていました。

 

それが今度は、英語圏からのお客様がやってきたのでした

 

彼らはフランス人のカップル。

 

私はあまり緊張しないたちですが、今回ばかりは緊張していました。

 

 

 

果たして、きちんとおもてなしできるだろうか。。。

 

 

 

結果から言うと

・帰ってきたら電気が消えていた。しかも音がする。

まさか愛し合ってる最中か???www

→気を揉みすぎて一度コンビニに買い物に行って時間を潰す。

→かなり気を揉んでからようやく帰る。

 

→果たしてどうだったのか???

 

 

結論。

「どうやら動画を見ていただけ」だった。ww

なんで真っ暗で動画見るんじゃい!目、悪くするよ!!wフランスではそれが当たり前なの??w

まあやれやれな話しです。ちょっと、そのあと話す機会あったけど、フランスでそれが当たり前かは確認できなかったです。でも、、本当ドキドキだったんですよ!!www自分の家なのに気を遣って一回コンビニ寄る、という異常事態って笑えますよね。。

 

・でもめちゃくちゃ小顔ぱっちりで彼女が可愛いくてドキドキ!!www

接する人が美人だとドキドキします。それがたとえカップルだとしても、そして家に泊まりに来てくれているフランスからのゲストだとしても。美人に男は胸高まるものなのです。

なのに、、、腕毛びっしり!!!!!というギャップ攻撃ーーー!!!!!www

どわーーーーこれはカルチャーショックだぜ!!!www

美人というジャブからの脇毛!!!油断させてからのスマッシュヒット!!!何もない中での突然の脇毛〜〜!ではなくて、一回美人を挟んでガードを下げさせておいてからの脇毛の攻撃力!!かなりのカルチャーショックでした。脳が揺れました。


というかですね、その腕毛にびっくりしている自分にもびっくりなのでして。

というのは、ええと、これは少し説明がいるかと思います。何ていうのですかね、脇毛が生えている女の人とか、例えばゲイの人とか、そういうある種テレビの向こう側の人っているじゃないですか。自分とは離れた世界の人だと思っている人のことです。その人たちに対して、「出会ったとしてもたじろがずにいたい」という考えを持っていました。今までそう思ってました。多分無意識にそう思ってました。そうここで気づきました。そのように「テレビの向こう側の世界と出会っても極力動じたくない」というふうに思っていたのですが、いざ美人の脇毛に遭遇した時に思わず動じてしまっていた自分がいました。そこに衝撃を覚えました。

でもしょうがないと思う。

美人の脇毛。なんか心がザワザワしたんです。

 

・「靴を綺麗に脱げない」という欧米の文化に触れる

これはそもそも靴を脱ぐ文化がないからなのでしょう。そう思いました。

でも衝撃でした。カルチャーショックでした。靴を脱いで、脱ぎ散らかす、絶対に靴を揃えておかない。という姿勢。

まあ姿勢じゃないんですけど。超無意識に自然体で靴を揃えるものという概念がないのだと思います。そもそも脱ぐ概念もないのかも。あれ、靴履いて寝るのかな??脱いで寝るの??ちょっとわかりませんが。

で、見るに見かねた私が二人の靴をきちんと揃えて置いておくことにしました。なんか気持ち悪いから、揃えたんですね。でも不思議なことに、また次の日には綺麗にぐちゃぐちゃに脱ぎ散らかされていましたwww

まあそのうち慣れて心は動かなくなりました。

平常心で綺麗に並べ直してます。

 

 

などという感じ。

 

 

おもてなしできたかと言うとこれは、

正直、これは怪しいですね。

 

 

 

泊まったのは3泊4日。

 

すれ違いも多く、すべて仕事だったので、会話する機会はたったの二度。

 

だけど、わずかそのツーチャンスで、話は予想より盛り上がりました。やりました!!

 

確かに盛り上がったのですがその理由を羅列してみると、

 

・アニメ好きで多少の日本語を披露してくれたから

・とにかくお茶目な二人で笑いが絶えなかったから

唐突に「じゃあな!」と言ってくるファンキーなやつだったwww

彼女がとにかく可愛かった(二度目)

・とにかく二人とも笑顔がチャーミングすぎた

・ちょっとした隙に話しかけてくるあたり欧米人のコミュニケーションの間だなと思った

 

 

上記のようにいろいろ盛り上がりポイントがありました。

 

そして懸念していた欧米圏だから英語は大丈夫か?ということなんですが。

 

会話開始5分で消し飛んでいましたw

 

相手がアジア圏だろうが、欧米圏だろうが、関係ない。

大事なのは熱意である。

 

これは大きな気づきで、大きく自信になりました。

 

このように当初の懸念は速攻でKOしたのですが、

 

そのあとに俺は致命的なミスを連発していくのであった・・。

 

 

アニメ好きのフランス人

 

セオリー通り、自己紹介のあと、相手の好みを聞き出しました。

 

アニメが好きなのだと言う。

 

シグルイ」というアニメがいいのだそうだ。

 

だが、そのアニメを知らない私。

 

致命的!なミスでした。

 

しかし致命的なミスはそこではありませんでした。

 

知らないなら調べればよかった。

 

本格的なミスとは、ミスが起きた後に挽回しようとしないことなのです。

 

日頃、レストランでやっていることです。ミスっても、取り返す!帰るまでに、笑顔にさせる!!

いつもできていることができないのが致命的で反省でした。

 

そう、この時の俺はシグルイを調べなかったのでした。すぐに次の話題へ移ってしまいました。そして決定的な第二のミスを犯すこととなる。

 

どこ行くかを決めてこない外国人たち

こちらが、「どこに行くの?」と聞くと、

「まだ決めてないんだ。」と多くのゲストは言う。

これは民泊あるある。

 

 

4組目にして、ようやくそのことが分かった。

日本に来てどうするか、多くの海外のゲストは決めていない。

 

こんなに遠くの日本くんだりまで来てるのに、である。

 

 

と思ったけど

でも、自分が海外に行った場合は?と考えると、

確かにそんなに細かく決めてないことを思い出す。反省ですよね。

 

だいたい、このへん行こうかなーと目星をつけるくらいで、

あとは現地で決めるのが通例ですよね。

 

 

しかし受け入れる側となると途端に

相手の計画性のなさに愕然とするのである。

 

我ながら勝手なもんです。

 

 

そんなことを頭で考えていると、

次に彼らは決まってこう言う。

 

「東京ではどこがオススメなの?」

 

現地の人間のオススメに従いたい気持ちはわかります。

 

でも俺はここで困ることとなる。

 

ここで第二のミステイク。

 

 

困ったことに東京でオススメしたい場所などないのである

 

東京生まれ東京育ち

(実は4割埼玉育ち)

 

それなのに海外からのゲストにオススメしたい場所がない。

という衝撃。

 

恥ずかしい事実。

 

日本男児として嘆かわしい醜態。

 

 

 

「どこがオススメなの?」

 

 

という質問に対して、答えられない自分は

 

多少の沈黙のあと苦し紛れにこう言い放ったのである。

 

 

「浅草、とかかな?」

 

無難な場所を答えていた。

 

 

心からのオススメでない場合、

答えた言葉に強い力は宿らない。

まあそりゃそうだ。 

 

もちろん、そのあとの言葉も続かない。

 

 

楽しみにしていたコーラを飲んだら気が抜けていた時のような

明らかな不満顔をフランス人たちは一瞬したような気がする。

 

 

今思い出しても、恥ずかしい気持ちになる。

 

 

ホストとして失格だ俺。。

 

 

ではどう答えたらよかったのか?

 

ヒントは与えられていたように思う。

 

その前の会話で、「シグルイ」が好きであるという情報は得ていた。

シグルイ」とはwikipediaによると、

 

寛永6年9月24日、駿府城内で御前試合が行われることとなった。御前試合は、慣例として木剣を使用することになっているが、周囲が諌めたにもかかわらず、駿河大納言・徳川忠長の命により、今回は真剣を用いることが決定され、剣士達による凄惨な殺し合いが幕を開ける。

よくわからないですよね。

 

たぶん戦国時代のなかなかバイオレンスなチャンバラの話のようだ。

 

これさえわかっていれば!

と今となっては悔やむんです。

 

 

侍、甲冑、戦い、チャンバラなどのアイテム。

 

武士道、大和魂、こうした精神性。

 

 

彼が引かれていたのはこういうものだったのだ。

 

もし上記のキーワードを含む観光地を紹介していれば。。

 

ミュージアムってのもあったなぁと思い出しながら。。

 

 

そうすれば彼らの求める答えを与えることができたはずなのだった。

 

 

海外からのゲストはホストにオススメの場所を聞きたがっている

民泊のおける大きな結論の一つ。

 

これさえ押さえておけば、

民泊のコミュニケーションはうまく行っちゃう。

 

というのが、

「相手が好きそうなオススメの場所を教える」

なのではないか。

 

これが今回得た教訓であり、一つの仮説である。

 

 

次回以降、これを解き明かしていきたい。

 

と同時に、

次回来るゲストの好みに合わせてオススメを披露できたら

「一気に距離が縮まった」

と言う結論をここで書けるのではないか。

 

 

仮説検証、楽しみにしていてほしい。

 

 

で、結局一番の思い出は?

 

職場の同僚に教えてもらったフランス語。

 

 

「モンプティシャ」=「僕の可愛い子猫ちゃん。」

 

 

いかにもフランスっぽい言い回し。

 

 

同僚に教えてもらってから、これを言いたくて言いたくて仕方なかった。

だって、まず日本人相手には使えないじゃんね。

フランス人にしか使えないもんね。

使うなら、今しかないでしょ!!

というわけで。。

 

「言いたいフランス語があるんだ」

と前置きした上で

このセンテンスを言ってみた。

そうしたら、笑ってくれて、

「それは小さい子供や彼女にいう言葉だよ」

と教えてくれた。

 

言葉を教え合うっと微笑ましいなぁと。

 

一通り、話し終えて、部屋に戻る彼は、

「おやすみは、ボンニュイだよ」

と教えてくれた。

 

 

わかったと表情で伝え、

「ボンニュイ モンプティシャ」と言った。

 

 

この時の彼の顔。

ただでさえ笑顔が素敵な彼が、

この時最後に見せた顔は、

長身を丸め

少年のように無邪気に

くしゃくしゃになって笑う

最高の笑顔だった。

 

 

言葉を教え合うと一気に距離が縮まる。

それに相手の素の顔を見ることができる。

異文化コミュニケーションのコツの一つと感じた。

 

 

まとめ

以上、4組目のフランスからのゲストを接客してをまとめてみる。

 

「欧米圏だろうが英語より熱意が大事である」

 

「相手の好みを聞いたら即座にオススメの場所を教えるべし」

 

「言葉の教え合いが距離を縮める」

 

 

最後までこんな長文(本当に)かつ駄文にお付き合いいただきありがとうございます。私の失敗譚が皆様の異文化交流とおもてなしの何かしらのお手伝いとなれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。